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ストリングスアレンジのリテイクは絶対やらないよ!


えー、TAK隊長は様々な音楽制作業務を請け負っております。

 

・トラック全部の制作

・ピアノ、オルガン等、鍵盤単体パートの録音

・ストリングスセクションのアレンジ・制作

 

制作案件というと、このあたりの内容でしょうか。

 

 

最近、この中でもストリングスアレンジの案件が多くなってますので、

依頼する上で気をつけて欲しいことを書いてみますね。


「依頼側と制作側で目指すサウンドが違った」

 

 

先日のブログ1st バイオリン「div.」(ディビジ)の意味が分からない

レコーディング・エンジニアって…。に至った原因。

 

それは「依頼側と制作側で目指すサウンドが違った」という事。

 

 

「おまかせで〜」なんて指示で、送られてきた音源に合う

アレンジを考えて音にしていくTAK隊長。

 

音源のギターは、若干頼りなさげで、

ピアノパートは正直"自分で弾いたほうが…"という感じ。

 

この音源を普通に聴けるPopsの水準に上げなくては!…と考えるのが

長年やってきた人間のバランス感覚。

商品を作るわけですからね。

 

 

イメージとしては"ミスチル、Superflyのオーケストレーション"の

様なサウンドを作っていきました。

それはもう、我ながら超かっこいいサウンド(笑)。

 

3曲の依頼で、作業時間は一曲につき10時間はかかってますかね…。

レッスン業務やライブ等の日程を考慮しながらの作業でした。


そして提出という名の答え合わせ。

 

 

えー、ぶっちゃけ不正解。

 

 

正直ストリングスセクションのリテイクなんて、

事前に綿密な打ち合わせだったり、

イメージする楽曲の提示があったりで、ほぼ無いに等しいのですよ。

長いこと仕事してますけどね。

 


「つたなさ 〜拙さ〜」と「そぼくさ 〜素朴さ〜」と

 

 

ワタクシTAK隊長が音源を聴いて感じたこと。

頼りなかったり、線が細かったりする「つたなさ 〜拙さ〜」

 

これが依頼側からすると「そぼくさ 〜素朴さ〜」になるそうです…。

 

『素朴なサウンドに寄り添う感じの音を頂けると…』

…と作っちまってから言われてもなー!

 

こっちはフルオーケストラじゃ(笑)。

ブラスセクションにハープ、ティンパニまで入ってるぜ!

 

 

こちらの回答としては、

「提出したストリングスセクションは、要素別にバラバラになっていますので、

下げたい所は下げて、削りたい音は削って頂けますか?」でした。

 

 


コンセプトに合わせた新たな音源ですか? 作らん!

 

 

制作に10時間はかかるストリングスアレンジが3曲。

 

依頼側がきちんとサウンドコンセプトを伝えなかった故に、

30時間のリテイクなんて…、

 

絶対にやりません!

 

 

やらない理由ですか?

つまり、、、、ギャラですよね〜。

 

 

 

「ピアノ、オルガン等、鍵盤単体パートの録音」

1テイク取るのに40分もあればOKなんで、

まぁナンボでもリテイクしますけど、

ストリングスアレンジは勘弁してくれ〜って感じです、ハイ。

 

まぁ、今回の案件、

うまくミックスしてもらえる事を祈る…しかないねぇー。