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LESSON DIARY 2002/12/14「ピアノの練習は片手、両手?[後編]」

 ピアノならではの悩み。「練習は片手、両手?」後編です。

 

 前回書いた、両手練習/片手練習それぞれメリットがある訳ですが、

僕が思うに、あくまでも右にメロディ・左に伴奏とハッキリ分かれた曲

(モーツァルト等)に有効であって、もっと両手が込み入った曲になると

ただ片手練習をしたところで役に立たない場合が出てきます。

 

そういった右手でメロディを弾きつつ「左手の伴奏フレーズ」にも参加する

曲の練習には、「声部」の意識を持つ事が大切です。

 

単純に右手・左手と分ける事無く、「右の伴奏部分と左手」とか

「メロディとベース以外(コード)だけ」という感じで、

役割別に弾いた方が譜読みを早くできます。

 

 これはピアノの練習というより、音楽の理解力を鍛える事にも

つながりますね。

 

次のフレーズを予測して弾いたり、和音の順番を考えて弾いてる人は

どれだけいるでしょうか?

 

昔ピアノを習っていたけど挫折したとか、今弾いている人でも

イマイチ譜読みが早くならない・暗譜できないと思っているのであれば、

少し意識を変えて弾いてみると良いかも知れません。

 

 

 子供の頃から、耳コピーで流行りの曲を弾いていた僕の場合は、

とにかくコード進行に興味があったんですね。

 

当時の歌番組の見方はかなり変わっていて、メロディはアバウトに聴きつつ、

ひたすらバックバンドの「コードチェンジ」に意識を集中していました。

 

次にどの和音が来るのかを(小学生なので"コード"という言葉は知らない)

予測して、当たったハズレタで喜んでいましたね。

 

 

そうやって自分の中の「コードチェンジ」に関するデータベースが

出来てくると、譜面でクラシックを弾いても次の和音がわかるように

なりました。

 

もちろん外れることもある訳ですが、まるで違う方向には行きません。

だいたい選択肢は3種類位しか無いんですから。

 

信じられない人は、いろんな曲で研究してみて下さい。

きっと同じ答えが出るハズです。

 

 

 それと、僕独自(?)の練習法に「目をつぶる・見ない!」があります。

 

離れた所を飛んで弾くとき(ピアノ弾きなら分かりますね)

いくら練習してもなかなか当たらない方!!

 

 あなたは目に頼り過ぎです!

 

目を閉じて、

・弾いてる指先の感覚

・腕を動かす幅

・弾いて無い指が触る黒鍵の感触

 

これらを感じてピアノと対話してみて下さい。

きっとうまくなれます。

 

これが"俺流"ピアノ練習法です。

参考になったかなー?